FreeBSDのアップグレード

1.はじめに

FreeBSDのバージョンアップは早すぎて、少し放置しているとあっという間にサポート終了していることが多い。
portsツリーなども無くなるので、新型コロナウイルスで在宅が多くなったためここで一気にバージョンを上げておく。

2.本体のアップグレード

10.3から11.4に上げてみます。

まずはカーネル部分をアップデート
念のためにetcのコピーを取っておく
# cp -R /etc /etc.bak

それからアップデート
# freebsd-update upgrade -r 11.4-RELEASE
# freebsd-update install

ここで本来はリブートするのだが、一部勝手に書き換わり立ち上がらなかったので、下記ファイルを確認しておく。
/boot/device.hints
/boot/loader.conf
/etc/ppp/ppp.conf
/etc/fstab
/etc/rc.conf
/etc/resolv.conf
その後、リブート
# reboot

再起動後したら既に新しいカーネルで立ち上がっていますが、ソースは古いままのようなので
# freebsd-update install
を再度実行。

パッケージでインストールしている人は終了後にパッケージをアップグレードします。
# pkg-static install -fy pkg
# pkg upgrade -y
# freebsd-update install
# reboot
その後で、カーネルを再度再構築し各パッケージが上手く動いているか確認してください。

portsの場合はportupgradeのページ通りで最新へ上げます。

全てが完了したところで不要なファイルを削除しておきます。
# rm -R /var/db/freebsd-update/files

また良くperlのバージョンが上がっている場合があるので、perl関係は再コンパイルが必要になります。

# portupgrade -fr perl

webminなどをソースから入れている場合はsetup.shを再度走らせて上書きインストールします。

3.セキュリティアップデート

FreeBSD11.3-RELEASE-p*の*部分をアップデートします。
# freebsd-update fetch
# freebsd-update install