ネットワークの設定(PPPoA編)

1.ADSLモデムの設定

PPPoAのADSLモデムの場合通常はモデムがルーター兼用になっており、グローバルIPは
ルーター自信であり、LANコネクタは既にローカルIPであるのが通常である。USBモデムも存在するが
freeBSDの場合、USBモデムではうまくいった話は聞いたことがないので、ルーター兼用として話を進めます。

まずは、ADSLモデムのログイン情報などは設定しておき、イントラ側の設定をします。
・ADSlモデムのLAN側IPを192.168.0.1に設定(通常はこれがデフォルトです)
・DHCPは止めるか、割り当てを192.168.0.3〜に変更する
・DMZ機能が有ればDMZで192.168.0.2に外部から来た場合は流れるように設定する
 無ければ必要なポート20.21.80.443などをNAT機能で192.168.0.2に行くようにする

とりあえずは、これくらいでいいはずである。

2.freeBSDマシンの設定

以下のファイルをエディター(viかeeなど)で開き編集する。

WAN側インターフェース名:xl0
LAN側インターフェース名:fxp0
firewallはipfを使用
として話を進めます

Kernelの編集をする(ファイル名は既にMYKERNとして話を進めます)

/usr/src/sys/i386/conf/MYKERN を編集する
ident MYKERN #変更−ファイル名に合わせる
#options ICMP_BANDLIM #追加−pingで潰されない為に(5.0以降使えない?)
options TCP_DROP_SYNFIN #追加−SECURITY向上のため
options IPFILTER #追加−IPFILTERに必要
options IPFILTER_LOG #追加−IPFILTERのログをとるのに必要
options IPFILTER_DEFAULT_BLOCK    #追加−IPFILTERのデフォルト設定でパケットをブロック
修正後コンパイルしインストールする(カーネル再構築)

/etc/rc.conf を編集する
defaultrouter="192.168.0.1" #ADSLモデムのIPをデフォルトルーターにする
gateway_enable="YES" #必ずYES
ifconfig_fxp0="inet 192.168.1.1 netmask 255.255.255.0"    #LAN側のIPを設定(固定)
ifconfig_xl0="inet 192.168.0.2 netmask 255.255.255.0" #WAN側のローカルIPを設定(固定)
ipfilter_enable="YES" #ipfilterを使う
ipfilter_flags="" #特にオプションの設定はしない
ipfilter_rules="/etc/ipf.rules" #ipfilterのルールを読み込む(設定は項目6で説明)
ipmon_enable="YES" #ログを取る
ipmon_flags="-D /var/log/ipflog" #ログファイルの指定
ipnat_enable="YES" #NATの設定これがないとマスカレードしません
ipnat_rules="/etc/ipnat.rules" #NATのルールを読み込む(設定は項目6で説明)

/etc/hosts を編集する
127.0.0.1 localhost localhost.hogehoge.org
192.168.0.2 server server.hogehoge.org #BSDマシン
192.168.1.1 server server.hogehoge.org #BSDマシン
192.168.1.2 windows1 windows1.hogehoge.org    #イントラマシン1号機
192.168.1.3 windows2 windows2.hogehoge.org #イントラマシン2号機
192.168.1.4 windows3 windows3.hogehoge.org #イントラマシン3号機

/etc/resolv.conf を編集する
nameserver 202.238.**.**    #DNSサーバーのIPアドレス
domain hogehoge.org        #ローカル内のドメイン名

3.クライアントマシンの設定

クライアントに接続するマシンのネットワーク設定も必要になります。
後半にDHCPサーバーの設定が有りますので、そちらをデーモンで走らせればこの項目を設定する必要はありません。

・IPアドレスとマシン名
  上記hostsファイルに設定したようにクライアントマシンも設定する
・DNS
  上記resolv.confと同じプロバイダーのDNS番号を入力する
・デフォルトゲートウェイ
  192.168.1.1(BSDマシンのLAN側IPアドレスを入力)
・サブネットマスク
  255.255.255.0
  rc.confでLAN側の設定をしたマスクと同じにする

以上で設定は終了です。
これで立ち上げ直せばfreeBSDからインターネットへの接続と、クライアントマシン−freeBSD間のネットワークは動作しますが
まだ、クライアントマシンがインターネットには接続出来ません。次のfirewallでNAT機能を設定しますのでそこまで設定してから
インターネットに接続しましょう。

以上で設定は終了です。
これで立ち上げ直せばfreeBSDからインターネットへの接続と、クライアントマシン−freeBSD間のネットワークは動作しますが
まだ、クライアントマシンがインターネットには接続出来ません。次のfirewallでNAT機能を設定しますのでそこまで設定してから
インターネットに接続しましょう。