SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DG



 
 最近、観覧記用のデジを2台体制にすることが多くなってきた。と言うのも縦横を切り替えるのが大変と言うのが理由で、α900が横、α550で縦と撮影している。距離が近い時にはα900は16-35mmがあるが、α550はAPSの16mm(24mm相当)までしか無いので、3:2フォーマットの縦位置としてはかなり幅が狭く厳しい状況だ。
 どうしても必要と思ったのがツインリンクもてぎだろう。クリスマスではドセンターに行ったのもあるが、対打ちですら筒を入れるのがやっとで親はほとんどフレームアウト、高さは足りるが幅が足りない。それでは撮影していても意味がないし、新春もてぎでは尺玉ですらフレームアウトしてしまうだろうから急募せざるを得なかった。
 狙っていたのはタムロンの10-24mm、シグマの10-20/3.5か10-20/4-5.6の3本のどれか。GANREFで調べると、周辺光量は無視して歪曲とシャープだけを見ると10-20/4-5.6が安いながらも貢献していたので、観覧記用としては十分だと思うので探していたところ大晦日に中野の中古屋で入荷したのですかさずキープしてもらい、伊香保へ行く途中に立ち寄って購入してきた。そのまま伊香保でテストしたが、口径が77mmだったのでα900とNDフィルターが同じになってしまい1枚しか無いのでNDも新春早々ヨドバシで購入した。
 写りはまずまず満足いく感じだが、少々色が薄い気がした。あとは残念ながらα550にこのレンズを装着し、ハスキーに取りつけるとズームリングが当たってしまい回す事が出来ないので、あと少しでもα550の底が厚ければと言う感じだった。それとピントリングが軽すぎるのでテープ止めは必要かもしれないが、ズームリングの位置で無限大は違うので、ズームといえどもある程度画角は決めておきそこでピントを合わせておく必要があるだろう。
 そして最大の欠点としてはレンズが暗いところでα550はISO200スタートなので、ND4をつけると元々真っ暗のファインダーは夜では何も見えないに等しいくらいのファインダーになってしまう。出来る事ならやはりF3.5にして置けばよかったかもと少々後悔している。それよりもNDを使用せずα550のセンサ手前にゼラチンNDフィルタを張りたくなる気分だ。
 やはり本格的に花火を撮影するのなら、α550は機能としては良いがレリーズラグやファインダーの明るさ、レンズチョイスも考えるとあまり適していないと思う。本気モードならα900をもう一台買うのが妥当なところだろう。

2011/2/17追記
 花火は全てα900で行こうと言う事で、α900の2台目を購入したので花火専用のこのレンズも売却する事にした。
 ヤフオクで売却したら購入額以上になってしまった…
 その時のアクセス数は802、ウオッチリストは82あった。入札数49で人数は15人と大人気。やはりα用はあまり出てこないからだとは思うが…
 とりあえず出した額は戻ってきたので、使用した2大会は無償レンタルみたいなものだろう。これを元手に、今度はフルサイズ用の12-24mmを買おうと思っていたら、新型が発表になったのでタムの高倍率ズームと一緒に販売を待つ事になった。
 それにしてもこのレンズ、α550でND4入れたら夜の花火大会じゃあ何も見えないのと同じだったので、花火としては非常に使いにくいレンズだった。昼間の景色には良いとは思うが…