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花火写真をしているうちにカメラ熱が復活し、135で満足と言うかシステムも揃い直した後のことである。
中判と言うところに目が行っていて、いろいろと調べているうちに135とは格段に違う話をあちこちで見かける。そうこうしているうちに、会社の上司がRZ67の中古を格安で入手してしまった。まだ撮影には行っていなかったが、カメラと言えばNewF-1ばかりだった自分だが、花火写真のプロである小野里さんが同じように中判で撮影しているので、さらにいろいろ調べてみた。
そこで目にとまったのがマミヤの645Pro系である。このカメラは中判の中でもレンズの種類が多く、何といっても花火写真撮影時には重宝するフイルムパック方式でRZ67も同じだが後ろの部分をスカッと交換すればフイルム交換完了である。スターマインの途中でも交換が間に合うくらいの速さでフイルム充填できるところがミソだ。そして決定的だったのは中古レンズの安さでした。RZ67とかですとレンズシャッターだからなのか1本だいたい3万はするし、良いレンズなら中古でも5万以上はするのが多い、そしてフィッシュアイを除いて最高広角がRZ67が50mm(35mm換算で25mm)に対して645ですと35mm(35mm換算で22mm)である。花火写真の時は比較的下がりきれずに広角を使用しなければならに事があり、NewF-1でも24mmではなく20mmで助かったこともあるから、この差は大きい。そして何といってもあとは機動力だろう。RZ67はさすがに重いが、645Proですとワインダーなしでウエストレベルファインダーまで軽くすればNewF-1とほぼ同じ重さまで軽くなる。またレンズ群も比較的軽めで済む。また220のフイルムを使用すれば1本で30枚の撮影が可能(他社なら32枚だろう)なので135の36枚と比較してもそれほど枚数が減ったということではない。またフイルムと現像代を1枚当たりで比較しても135ですと1枚当たり47円だが、220ですと67円なので面積比で考えれば十分リーズナブルである。
ということをいろり踏まえてこのマミヤ645Proを選択した。同時に35,55,80mmの3本レンズを中古で購入し、日光へ紅葉を撮影したが仕上がりを見て一気に考えが変わった。
それはデジタル一眼が不要だということである。135のポジは何度も見ているが、初めて目にした中判のポジ、これを見たら考えが一気に変わった。それまではEos5Dを買うか買うまいかと考えていて一度はカード払いで買いに行くか?と直前まで動いたときがあったが、この仕上がりを見て価格コムのブックマークからデジタル一眼関係をすべて削除した。
もし、中判のポジをライトボックス越しに見たことが無い人はD.P.E.店にでもしばらくいて、お客さんでそういう方がいたらお願いして見せてもらうと良いかと思います。私は自分の撮影が初めてでしたが、本当にぶっ飛びました。今でも仕上がりを見るたびにちゃんと撮影できていると「ニヤっ」としてしまします。
プリントしてはポジ原版以下にしか印刷できませんので駄目です。原版を見ると「おお〜!」と感じます。
デジはあくまでもデジです、このポジを超える事が出来るのでしょうか?フイルムは100年以上の歴史がありますからデジもそれなりの歴史が必要だと思います。そのうちフイルムにプリントなんて出てくるかもしれませんね、そうなれば確かにデジは超える事が出来るかもしれません。でもこの生っぽい描写力と解像力は簡単には追いつきそうもありませんね。
それにしても、このカメラ中途半端な気がします。
ボディーがこの手の樹脂ですと通常はAF系なはずで液晶が付いているのがセオリーなのですがマニュアルで液晶はなくMFです。どこかのサイトにダイヤル式とありますが珍しくダイヤル式なのに樹脂という組み合わせ、ちょっとアンマッチかな?
まあでも個人的にはM645系の中では一番完成された本体で修理のことやパーツの豊富さなどを考えると必然的にこのPro系になってしまいます。まあ最終モデルと言うのは何でもいいですね。
2011/12追記
長らく花火撮影で一番使用していた本体だが、花火撮影を引退した事もありオークションで売却。今までこのカメラで多数の作品を撮影してこれた事と、中判にハマるきっかけとなった1台だった。
今後は風景中心になるのでマミヤ7と、時々ProTLで撮っていくことになるだろう。 |
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